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インプラントとは

「インプラント」は、英語で「しっかりと差し込む」という意味を持っています。歯を失った時に用いる治療方法で、あごの骨に人工歯根を埋め込み、しっかり定着したことを確認して人工歯を装着します。

インプラントは、アバットメントと呼ばれる支台部分と、土台となるインプラント体、セラミックなどで作られた人工歯の3つで構成されます。

当院では日本人特有のあごのサイズに合わせたインプラントを採用しており、周辺パーツも複数揃えていますので、多様な症例に対応することが可能です。インプラント体は滅菌済みの状態で梱包されており、衛生面での配慮も行っています。

インプラントは手術を伴うこともあり、心臓疾患、不整脈、肝疾患、高血圧、血液疾患、糖尿病の方などは適用できない場合もあります。また、重篤な胃腸および腎臓の疾患や、あごの骨に厚みや幅が不足している場合も検討が必要です。治療を希望される場合は、お気軽にご相談ください。

治療の流れ

当院のインプラント治療は、患者さまごとに異なる多様な状態に対応するために、以下のような手順で進めていきます。まず、丁寧な検査を行い、治療プランを作成します。その後患者さまへの詳しい説明を行い、インプラント埋入手術、上部構造の製作と挿入、定着検査となります。

インプラント治療は初期の検査が非常に重要です。血液検査で赤血球数・白血球数、肝機能、肝炎の有無、貧血の有無などを確認して、手術に問題がないかを検討します。さらに骨密度測定を行い、術後の固定にかかる期間を見極めます。

また、歯科用CTによる検査では、医科用のCTでは診ることができなかったあごの骨の詳細なデータを、3Dデータで解析することが可能です。これによってあごの骨の厚みや幅まで細かく情報を得ることが、手術のリスク軽減につながっています。

インプラント治療の術中管理

当院では手術のリスクを下げるために、さまざまな方法で術中モニタリングを行っています。健康状態に問題がない方でも、手術に際しては緊張感から血圧が不安定になる場合もありますので、モニタリングは欠かせません。

具体的には血圧測定、血中酸素飽和度測定、心電図測定などのモニタリングを行います。インプラント治療を行う方は50代を超えた方が多いこともあって、何らかの基礎疾患があるケースも少なくありません。そのことからも、モニタリングは非常に重要になります。

また、抗生剤の投与や副腎皮質ホルモンの投与なども、術中輪液の形で行っています。手術中に投薬を行いたい場合があっても口からの投与は難しいので、あらかじめ投与ルートを作っておくことを目的としています。抗生物質は手術後に服用するより術中に点滴で入れる方が効率的です。副腎皮質ホルモンは手術後の腫れを緩和する役割を持っています。

サイナスリフト

サイナスリフト法は、インプラントを埋入するあごの骨の高さが不足している場合に、骨を人工的に補う方法です。例えば、1ミリ程度しか骨の高さがない場合でも、骨を移植するサイナスリフトを使えば10数ミリのインプラントを埋入できるようになります。

上顎骨にはもともとサイナスと呼ばれる空洞がありますが、奥歯が無くなることで歯槽骨の吸収が起こり、骨が薄くなっていきます。骨が薄いと、短いインプラントしか埋入できない場合や、インプラント治療が不可能と判断されるケースもあります。また、短いインプラントの場合、せっかく時間と費用をかけて入れたインプラントが長持ちしないことも考えられます。当院では、サイナスリフトを取り入れることで、そのような症例でもリスクの少ないインプラント治療を可能な限り行っています。

骨の不足を補う方法にはソケットリフト法もあります。どちらも半年ほど治療期間が長くかかりますが、しっかりインプラントを埋入する治療方法です。